どの国にもたいていは車検制度があると思うのですが、イギリス生活20年の私が日本へ帰って来てびっくりしたことの一つが、日本の車検の高さだった。
イギリスの車検はMOTと呼ぶ。MOTマークのある修理工場などであれば、どこでも車検を受けられる。イギリスでは毎年車検を受けなければならないが、その費用はおよそ30ポンド程度、日本円にして約5800円。要するにこれが「税金」なので、車に故障箇所がなければコレで車検は終了である。
日本車に乗っている限りは、ほとんど故障や修理の必要な箇所がないので、イギリスでは日本車かドイツ車は経済的だと好評なのだ。
イギリスで学んだことは、日本車は多少メンテナンスを怠ったとしても、故障しにくいということだ。日本に帰って来てびっくりしたのは、オイルを交換しろとか、エンジン内を洗浄しろとかやたらうるさい。イギリスでは、普通の人はこんなにこまめにオイル交換はしないし、日本人のようにきれいな車に乗っている人も多くない。何十年も前の車やボロボロの車が普通に走っている。そもそも車のメンテナンスに日本人のようにお金をかけている人が少ないのである。
イギリスの車検のチェックポイント
日本人は日本車の能力を低く見積もりすぎているように思う。例えば走行距離だが、日本は10万キロ乗ったらもう古い、とされている(気がする)。ところがイギリスでは10万キロは6万マイル。これではまだまだ比較的良いコンディションの部類に入る。イギリスで中古車の値段が極端に下がり始めるのが、走行距離10万マイルを超えたときからである。10万マイルは日本で16万キロに相当する。車はそこまで普通に走ることが出来るのだ。ちなみに私は某日本車をイギリスで乗っていたけれど、13万マイルになった時に受けた車検では、ランプが切れている意外は問題なかった。そのためその時の車検では60ポンド(日本円で約11000円程度)であった。日本車は本当に丈夫で経済的なのである。
こういうことを考えると、日本製の車がほとんどの日本の車事情からして、2年ごとに受ければ良いとはいえ、日本の車検代は高いと思う。
日本の皆さんはどうお感じになっているのだろうか?
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