ロンドンでもっとも身近なヴィンテージ・カーと言えば「ブラック・キャブ」と呼ばれるロンドンのタクシーだ。
ロンドンタクシー
1958年から形が変わらなかったオースティンのロンドンタクシー。ベビーカーも車いすもたたむことなく、そのまま車内に入れる。見た目以上の収納能力である。
このロンドンタクシーのクラシックな雰囲気とロンドンのアンティークな町並みがマッチしていて、タクシーを見ただけでも「霧のロンドン」「シャーロックホームズの世界」なんて印象を受ける。
ところが!
2014年からオースティンのロンドンタクシーがついに日本の自動車メーカー・日産車にとってかわることになったのだ。
コレにはロンドンっ子もがっかりしたらしい。何しろ、黒い山高帽のようなアンティークなロンドンタクシーだったからこそ、ロンドンらしさがあったからだ。このため日産はデザイン面でも、従来のロンドンタクシーを取り入れるように努力して作ったらしい。なにしろロンドンっ子の批判は大きかった・・・
というわけで、ロンドンの古き良き時代をそのままに残す、ロンドンタクシー。日産車に取って代わっても、この最も身近なヴィンテージカーへの市民の熱い思い入れは変わらないのだ。
なお、ロンドンタクシーの運転手は全員、国家公務員である。そのため、ほかの都市でよくありがちな「ぼったくり」ルートを走ったり、そのまま連れ去られてしまうなどの心配は一切ない。タクシーのドライバーさん達は自分の仕事に誇りを持っている上に、厳しい試験に合格した人たちなので、最も安上がりなルートでお客さんを早く目的地に着くように努力してくれるのだ。
その上、ロンドンのあらゆる道の名前を暗記していなければならないので、たとえば道の名前を言っただけでもその場所へたどり着くことができる。ぜひ安心してロンドンタクシーを利用して欲しい。
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