アップスレンタカーのスーパーセブンには燃料計が付いています。
まぁ当たり前なのですがw

ただ空になっても1/2ぐらいでゲージが止まり全く当てになりませんのでトリップメーターで代用していました。
大体240kmは走れるので200kmぐらい走ったら給油すればいいかなと。
でも車両貸出の際に説明するのは微妙に恥ずかしかったですw

電磁ポンプを取り付けた際にラゲッジスペースをひん剥いたのでついでに修理してみました。

ラゲッジのマットを取ると、かの有名なベニヤ板製の底板が現れます。
車の構成部品でベニヤてw

ベニヤ製の底板

ベニヤ製の底板

不具合原因の切り分け

燃料計は燃料の残量を電気信号に変える「センダー」と電気信号を表示する「メーター」で構成されています。

燃料計の仕組み

燃料計の仕組み

まずは不具合の原因を探るべくそれぞれを単体でテストしてみます。

センダー

フロート(浮き)がガソリンの水面?に浮いています。
根本には可変抵抗が付いていてフロートが上下すると抵抗値が変化します。

こんな感じです。

センダーのフロート

センダーのフロート

このセンダーの抵抗値には統一規格が無いようで各メーカーでバラバラでした。
メーターとセンダーの規格を合わせないと正しく表示できませんので購入時には気をつけましょう。

  • Ford up to 1986 – 73-10 Ohms
  • Ford 1987 & up – 16-158 Ohms
  • GM up to 1964 – 0-30 Ohms
  • GM 1965-1997 – 0-90 Ohms
  • GM 1998 & up – 40-250 Ohms
  • Mopar up to 1986 – 73-10 Ohms
  • AMC 1950-1977 – 73-10 Ohms
  • Autometer –240-33 Ohms is the most common however other ohm ranges are made
  • Classic Instruments – 240-33 Ohms (excluding vehicle specific gauge kits which use factory ohm range)
  • Dolphin – 0-90 Ohms
  • Dakota Digital – Programmable to work with most Ohm range senders
  • VDO – 10-180 Ohms

スーパーセブンの可変抵抗部分

スーパーセブンの可変抵抗部分


スーパーセブンのセンダーは満タンで10オーム、空で270オームぐらいでした。どこの規格だコレ??
フロートのパンクはありませんでした。
 

メーター

燃料計の中身は抵抗計です。

スーパーセブンの燃料計

スーパーセブンの燃料計


メーターにバッテリー電源電圧(12V)とアース。あとは適当な抵抗を挟んだ電源電圧を接続すると針が振れます。
電子工作用に入手していた抵抗が大活躍です。
大量の抵抗たち

大量の抵抗たち


満タンで10オーム、空で180オームでした。
なのでスーパーセブンの燃料メーターはVDOの規格のようです。
そもそもデザイン的にVDOのOEMっぽいですね。
メーカーがわかったので壊れても代品が簡単に入手できますね。

原因は?

センダーを再確認したところ空に近くなるとニクロム線の間隔が狭くる作りになっています。
180オームでほぼフロート下端となりますのでVDO規格で間違いなさそう。
ということでセンダーもフロートも電気的には問題がないようです。

不具合としては「燃料計が1/2程度で止まる」=「抵抗値が90オーム以下に下がらない」という状態です。
配線が劣化し抵抗が増しているのかと思い測定してみましたが問題なし。。。

あれ???

 

ここでしばらく悩みましたがタンクを見ておかしなことに気づきました。

スーパーセブンのアルミタンクには燃料揺れを防ぐためのバッフルプレートが付いています。

バッフルプレート

バッフルプレート

ただどう考えてもフロート軸の長さとバッフルの位置が合わないんです。
バッフルにスリットが入っているのかと思いましたがそうでもなさそう。

この状態だと燃料が減ってきても途中でフロートがつっかえてしまします。

バッフルとフロートの位置関係

バッフルとフロートの位置関係


 
取り付けは5穴の等ピットなので回転することが出来ます。
1穴分ズラすとちょうどフロートが干渉しなくなります。
もしかしてコレが正解??
多分コレが正解

多分コレが正解

ちなみにフロート部の分解は今回が初めてです。
なのではじめから間違った状態で組まれていたようです。
しっかりしろよ!ケータハム!!
でも多分このセブンはイギリスのビルダーが組み立てた個体っぽいのでケータハムに罪はありませんw

 

無事燃料計は動くことになったのですがアルミタンクのネジが1箇所飛んでしまいました。
でも燃料満タン状態なのでネジの復旧などはあまりしたくありません。。。
そのままでは燃料漏れを起こすので漏れ止めをします。

できればコーキングのような弾性のある素材で漏れ止めしたかったのですが耐ガソリンのコーキングって無いんですね。
調べたところ耐ガソリン性のある液体ガスケットがあるようです。
というかほぼコレしかないんですね。

Permatex 【 パーマテックス 】 MotSeal 1
デイトナからもモトシール1という商品名で販売されていますが同じものですね。

肉盛りも出来るようなので今回の補修にはピッタリです。

適度な粘性で少し盛って整形することもできます。

コーキング中

コーキング中

初期硬化は15分ぐらい。完全硬化まで24時間だそうです。

タンク側もコーキング

タンク側もコーキング

ついでにパッキンがグスグスに劣化していたので交換しました。

パッキン作成

パッキン作成

2mmのNBRゴム板をホームセンターで買ってきてサークルカッター+穴あけポンチでサクッと作成。
我ながら上手く出来ておりますw

NBRパッキン

NBRパッキン

今回の修理はほぼ全て無駄な作業でしたwww
ただ燃料計の仕組みや規格について勉強になったので良しとします。

2016秋の大規模メンテナンス一覧