アップスレンタカーのスーパーセブンは2連のWeber DCOE40 キャブ仕様です。
今回のメンテナンスでは全バラ洗浄、ガスケット全交換。ニードル等のチェックを行いました。

まずはキャブレターの取り外し。

キャブ取り外し

キャブ取り外し


取り外したキャブレターの清掃。
キャブクリーナー、パーツクリーナーを惜しみなく投入です。
結構汚い(汗)

結構汚い(汗)

取り付けブッシュがヘタっていそうなのでこれも交換します。

マウントブッシュ

マウントブッシュ

ついでにインシュレーターのゴムもチェック。
切れてはいませんがだいぶ劣化しているのでこれも交換です。
サイズを図ったところP-45が使えそうです。
少し耐熱が気になったのですがコスト優先でNBRにしました。
4気筒×表裏なので8個交換です。
しばらく様子を見て耐熱に問題があるようならシリコンに再交換するかも。

Oリング

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バラしてまず目についたのがインナーベンチュリの溶解!!
アップスレンタカーに来てすぐの頃はバックファイアがひどかったのですがその時点で溶けていたのでしょう。
4個中2個を交換します。

インナーベンチュリ

インナーベンチュリ

ジェット類も全部取り外し+キャブクリで洗浄
傷やヘタリは見られずそのまま使えそうです。

ジェット類

ジェット類


ちなみに左下の黒いのはフロートです。
真鍮製ではないく樹脂フロートですので新タイプになりますね。

ニードルバルブだけはWeberのメンテナンスキットに含まれていたので交換しました。

メンテナンスキット

メンテナンスキット


サイズは175。
175ニードルバルブ

175ニードルバルブ

Weber DCOE40 にはチョーク機構があります。
ただどこにもケーブルがつながっていないので実際には使われていません。
完全にチョーク機能を取り除くキットもあるのですが消耗品が被るのと予算の都合でブランキングプレートにだけ交換します。

DCOE cold start device elimination kit

DCOE cold start device elimination kit

チョークとブランキングプレート

チョークとブランキングプレート

Pump rod retaining plateが歪んだのとChoke spring retainerが2個折れたので交換します。
P45のOリング以外は全てイギリスから取り寄せ。いい時代になりました。

真鍮パーツとベンチュリ

真鍮パーツとベンチュリ

フロート高さが基準より2ミリほど低くなっていたので調整です。

float level

float level


真鍮フロートはHigh8.5mm。Low15mm
樹脂フロートはHigh12mmが正解です。ローは設定されていませんがHighでフロート天面が水平になっていることが条件となっています。
樹脂フロートの正式っぽい資料がやっと見つかりましたので参考まで(絵は真鍮フロートですが)
DCOE樹脂フロートレベル

DCOE樹脂フロートレベル

エアクリガスケットもかなりぼろぼろだったので交換。
ベンチュリサイズがあわなかったのでハサミでチョキチョキ。

エアクリガスケット

エアクリガスケット

あとは元通り組み付けてメンテナンス完了です。
今回交換した部品たち。思いのほか多いですね。

交換部品

交換部品

Weberのパーツは基本的に入るところにしか入らないため間違えることはなさそうです。
清掃、交換だけなら全然難しくないのでみなさんもチャレンジしてみてください。

パーツリスト

パーツリスト

2016秋の大規模メンテナンス一覧