だいぶ暖かくなってきましたね!
キャブのフルオーバーホールから半年経過し、少しアイドリングが安定しないのと濃い目の症状が出ているのでキャブ同調とミクスチャー調整をやってみました。
キャブの同調
まずは水温が80℃ぐらいになるまで暖気します。
そしてエアフィルターを外して
アイドリングを1000rpm程度に調整

アイドル調整はココ
この状態でキャブの同調を取ります。
アップスレンタカーのスーパーセブンはWeber DCOE40ですので2×2の4連キャブです。
この2台のキャブの吸気量が結構ズレてくるのでマメに調整した方がいいです。
同調を取るには吸気量を測定するシンクロメーターという測定器が必要です。
上級者になると吸気音だけで分かるそうですが私はさっぱり分かりませんw
シンクロメーターはドイツのSTEというメーカーが有名です。
簡単な作りですが結構いいお値段がします。中華製のパチもんならもっと安く手に入るんですけどね。
こんな感じに吸気口に差し込んで測定します。

シンクロテスター
このテスターの単位は[kg/h]
質量流量っていうんですね、初めて知りました。
流量自体はさほど重要ではなく、左右の流量があってればOK。
1,2番の吸気量は3kg/hぐらい。

1,2番の吸気量
3,4番の吸気量は4kg/h強ですので3割以上ズレてますね。

3,4番の吸気量
下記のネジを回して同調を調整します。
キャブのバタフライの開き具合を左右で調整するだけなんですけどね。
何度か繰り返して吸気量を測定して左右を揃えます。

同調の調整ネジ
ミクスチャー調整
ミクスチャースクリューはアイドリング〜低回転域の混合気流量を調整しています。
ツノ付きWeberの標準値は2〜2.5回転ぐらいらしいです。
赤丸部がミクスチャースクリュー。
閉めると混合気が流れないので1気筒死んだ状態になり回転が落ちる+不安定になります。

ミクスチャースクリュー
閉め切った状態から開いていくとエンジン回転が安定するポイントがあります。
そのポイントまでが2〜2.5回転ぐらいになるはずです。
これを1〜4気筒で繰り返して調整します。
この調整が終わるとだいたいアイドリングが上がります。
再度アイドリングを1000rpmに合わせてキャブの同調、ミクスチャー調整を繰り返します。
2〜3回繰り返すと調整完了!
バチッと合うと安定したアイドリングと気持ちいい吹け上がりが復活します!
せっかくなのでK&Nのフィルターもメンテしておきました。

オイル塗布前のフィルター
オイルがキレ気味だったので塗布しておきました。

オイル塗布後のフィルター
少し試走しましたが思ったより効果があって、かなりきれいに吹け上がるようになりました。
だんだん調子がズレてくると気が付かないものですね。
もう少しマメに見るようにします。
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