が存在するのなら、世界で一番安い車はいったいいくらなんでしょう?
世界で最も安いと言われている車は、新興国インドの自動車メーカー「タタモーターズ」の販売しているTATA nanoで、2008年に発表した小型車。
インドの中間層でも買える自動車をというタタグループの会長の願いが込められたこの車、年収が20万ルピー(当時のレートで、日本円で約25万円)の人でも買える、年収の半額に相当する10万ルピーで販売されたのだ。
リアエンジン・リアドライブ方式のモノスペース型4ドア車で、極小タイヤを装着し、舗装路面の走行性能としては充分な能力があるとされている。搭載エンジンはアルミ製エンジンブロックの2気筒623cc、重量約600kgで最高時速は105km、燃費20km/Lほどで、衝突時安全装置の一部を標準装備しているそうだ。
そんなタタも一時は信頼性に暗い影を落とす。6件の出火事故を起こし、殺到していた販売予約にキャンセルが相次いだのだ。
突如燃え出すというのだから恐ろしい。しかも調査したのに「原因不明」。というかタタ側の発表によれば「原因無し」。つまりなんで燃えたのか解らないのだという。これにより約10万台がキャンセルとなった。
タタ・モーターズは、同ブランドの起死回生を狙って最新のGenX Nanoを発売。
GenX Nanoはオートマチックトランスミッション、Bluetoothを装備したスマートカーとなり、約10億ドルを投じたこのTata Nanoが同社の運命を左右することになるようだ。
「以前のNanoはエントリーモデルのハッチバックとして他社と競合することができなかったが、今回のGenX Nanoはそれと異なり競争可能な位置にある。コンパクトカーの分野で全く新しいハッチバックと言えるだろう」と話している。
販売価格は22万5千ルピーから29万9千ルピーと、世界で最も手頃な価格のオートマチック車になるとみられている。
さらにロイターは、インドの自動車大手、タタ自動車が6日、燃料1リットル当たり最大100キロの走行が可能となる電気自動車「タタ・メガピクセル」の試作車をジュネーブ国際自動車ショーで発表した。
二次電池は、蓄電容量13kWhのリチウムイオンバッテリー。最高速110km/hの性能を発揮する。急速チャージャーを使えば、80%の容量を約30分で充電できる。タタモーターズによると、最大航続可能距離は、900km以上だという。
新興国のインドの小さな自動車会社タタモーターズが成功すれば、世界の車の常識も変わっていくかも?
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